苫米地メソッド006|臨場感を制する者がエフィカシーを制する

苫米地メソッド|臨場感×エフィカシー 完全図解
苫米地メソッド 006 ── エフィカシー④ 後半

臨場感を制する者が
エフィカシーを制す

認知科学者・苫米地英人が解説する「自己効力感を根本から高めるメカニズム」を構造的に図解

1

そもそも「臨場感」とは何か

苫米地氏はエフィカシーを上げる鍵を「臨場感」と定義する。まずこの概念を正確に理解することが出発点になる。

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臨場感の定義

「その世界がどれだけリアルであるか」──内部表現(身体+心)がホメオスタシスを築いている空間のフィードバック強度を指す

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臨場感空間

本人の無意識と内部表現がホメオスタシスを通じて環境とフィードバックし合っている空間。命に関わるほど臨場感は高くなる

臨場感って何かって言うと、その世界がどんだけリアルであるかっていうのを臨場感っていうのね。

── 苫米地英人
2

物理世界の臨場感は意外と低い

我々の五感が捉えている情報は、物理世界全体のごく一部に過ぎない。この事実が「心で臨場感を作れる」根拠になる。

五感が捉えている情報量 ── 全体に占める割合

可視光線(電磁波スペクトル中)約 0.0035%
可聴域(60Hz〜数千Hz程度の実用域)極めて狭い
嗅覚(犬の1/10,000以下)限定的
注意(スコトーマ:重要なものしか見えない)ごく一部

さらに脳は省エネのため、一度見たものを「記憶」で代替し、もう見ていない

だから心の世界で
同等以上の臨場感を作れる

物理世界ですら「自分が重要だと思うもの」でしか成り立っていない。ならば、ゴール世界に重要なものを大量に詰め込めば、物理空間を超える臨場感を生み出せる。

3

ホメオスタシスが情報空間に拡張する

生理学の恒常性維持機能が情報空間にも作用する──これが苫米地理論の核心「ホメオスタシス仮説」である。

物理空間のホメオスタシス

  • 暑ければ汗をかく
  • 血糖値が上がればインシュリン分泌
  • 体温を36度台に維持する
  • 環境との自動フィードバック

情報空間のホメオスタシス

  • 臨場感の高い空間を維持しようとする
  • コンフォートゾーンを保とうとする
  • セルフイメージとの不一致を修正する
  • 無意識がクリエイティブに動く

我々は、無意識は、臨場感の高い空間を選ぶのね。簡単に言うと。その臨場感の高い空間を維持しようとする。ホメオスタシス。当たり前じゃない。だから勝手にその世界に行こうとしてくれる、ってこと。

── 苫米地英人
4

エフィカシー上昇のメカニズム

臨場感 → ホメオスタシス → 無意識のクリエイティビティという連鎖が、エフィカシーを根本から引き上げる。

無限ループ 上昇螺旋
STEP 1

アファメーション

言葉でゴール世界を五感・情動で描写する

STEP 2

臨場感UP

ゴール側の空間が物理現実より高い臨場感を持つ

STEP 3

現状への不満

「あれ?おかしい」現実とのギャップに違和感が生まれる

STEP 4

無意識の創造

ホメオスタシスが働きゴール世界へ向けて自動修正

5

アファメーションの5つの原則

臨場感を言葉で上げるための具体的技術。この5原則を守ることで、仮想空間に強力なリアリティを築く。

1

一人称

「私は〜」と自分自身のこととして語る

2

現在進行形

「〜している」と今まさにそうであるように語る

3

肯定形

否定語を使わず「〜である」と肯定で語る

4

五感の情報

見えるもの・聞こえるもの・触感など五感を含める

5

情動の言葉

感情・気持ちを表す言葉で臨場感を強化する

アファメーションに入れるべき情動ワード

嬉しい 楽しい 気持ちいい 誇らしい 清々しい

私は世界の高級官僚たちの尊敬の眼差しを集めている。日々世界平和のために活躍していることが誇らしい。

── アファメーションの例(苫米地英人)
6

臨場感が現実を書き換えるプロセス

アファメーションを朝・昼・夜と繰り返すことで、次のようなプロセスが自動的に起動する。

ゴール世界を一人称・現在進行形で言葉にする

朝・昼・夜の3回、五感と情動を込めたアファメーションを唱える。「見えるもの」「聞こえるもの」「感じること」を具体的に記述する。

ゴール空間の臨場感が物理空間を上回る

繰り返すことで「そちらが当たり前」になっていく。脳は重要だと認識したものしか見ないため、ゴール世界の情報が優先的に処理されるようになる。

現状に「おかしい」という違和感・不満が生まれる

「財布に100ユーロ200枚あるはずなのに1万円3枚?ドロボーだ!」──ゴール世界の自分から見ると、現状は「間違っている」状態になる。

無意識がクリエイティブに現実を修正し始める

ホメオスタシスが「臨場感の高い空間」を維持しようとするため、無意識が自動的にゴール世界と現実のギャップを埋めるべく創造的に動き出す。これがエフィカシーの本質。

7

究極のゴール:コレクティブ・エフィカシー

自分のエフィカシーを上げた先にある「コーチングのコア中のコア」とは。

自分のエフィカシーを上げ、
周囲のエフィカシーも上げていく

自分が優秀なコーチになることで周囲の人々のエフィカシーを引き上げる。その結果、コレクティブ・エフィケイシャスな空間──全員のエフィカシーが高い場──が生まれる。これがコーチングの究極形態。

STEP A:自分のエフィカシーを上げる

アファメーションで臨場感を高め、無意識を味方につける

STEP B:コーチとして周囲のエフィカシーを上げる

自分のエフィカシーが高くなければ他者を引き上げられない

STEP C:コレクティブ・エフィカシーの形成

全員のエフィカシーが高い空間が生まれ、互いに高め合う好循環

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